健康な体であるためのBMIとは?
こんにちは!
薬剤師の加賀千映子です。
先日、健康診断の結果が届いたのですが結果にはBMIが載っていますよね。
わたしのBMIは標準体重でした。
自分の理想体重の指標として使うBMI、今ではその名称はご存じの方も多いと思います。
BMIの標準体重なら健康体なのかな、くらいは耳にされたことがあるかと思います。
今日はそのBMIについてもう少し掘り下げていきたいと思います!
自分のBMI標準体重を把握して、健康的な体作りをしていきましょう!
BMIとは?
少し難しいお話になりますが、BMIとはボディマス指数(Body Mass Index)のことで、身長と体重から算出される肥満度の指数になります。
自分のBMIを計算するには
BMI=体重÷(身長×身長)
(単位は体重はkg、身長はmで計算します)
例えば身長160cm、体重50kgの場合、
50÷(1.6×1.6)≒19.5
BMIは19.5となります。
BMIの判断基準は日本の基準で次の通りです。
低体重(痩せ) | 18.5未満 | 低体重 |
普通体重 | 18.5~25未満 | 標準 |
肥満(1度) | 25.0~30.0未満 | 肥満 |
肥満(2度) | 30.0~35.0未満 | 肥満 |
肥満(3度) | 35.0~40.0未満 | 高度肥満 |
肥満(4度) | 40.0以上 | 高度肥満 |
日本肥満学会委ではBMI22を統計学的に最も病気になりにくい標準体重としています。
BMIが25.0を超えると肥満となり数値が上がるに連れて病気のリスクが高くなります。
肥満により病気のリスクが高くなるのは理解しやすいと思います。
ではBMI18.5未満の場合はどうなのでしょうか?
実は疫学調査で40歳の平均余命を調査した時に、一番平均余命が短かったのがBMI18.5未満の群でした。
これは栄養不足により心機能や血管などの障害が起こりやすくなっているからだと考えられています。
ご飯はたくさん食べているし、毎日必要なカロリーもしっかり摂っているから、栄養不足にはなっていない。
このように思う方も多いと思います。
しかし体に必要な栄養とは、体を作り、機能させていくための栄養です。
ご飯やパンなどの炭水化物では体を作ることができません。
BMI18.5未満の方に一番足りていない栄養はタンパク質です。
タンパク質が不足すると体を作ることができません。
またBMI18.5未満の女性の新生児は低体重児が多いことがわかっています。
母親が栄養不足だと胎児にも栄養が行き渡らないのが原因です。
ダイエットをしてBMI18.5未満の体重を目指す女性がいますが、見た目だけの為に、健康を損なわないようにしてくださいね。
BMIは肥満を判断するための指標ではなく、健康でいるための指標です。
体に必要な栄養を摂って、病気にならない、健康な体作りをしていきましょう!