糖質とアルコールで大量消費されるビタミンとは?
こんにちは!
薬剤師の加賀千映子です。
梅雨が明け連日の猛暑で夏バテされている方も多いのではないでしょうか。
食欲がなくなると、甘いジュースや甘いお菓子だけで1日を過ごしてしまう方もいらっしゃると思います。
このような食生活をしていると、体はますます疲れやすくなり夏バテに対応できる体を作ることができません。
今日はそんなあなたに不足しているビタミンB1のお話をしたいと思います。
ビタミンB1の働き
ビタミンB1は体に必要なビタミンの一つです。
ではビタミンB1はどのような働きをしているのでしょうか。
- 糖をエネルギーに変える
- アルコールを代謝する
- 末梢神経の働きを正常に保つ
- 中枢神経の働きを正常に保つ
ビタミンB1は糖質やアルコールの代謝に必須のビタミンです。
もし過剰に糖質やアルコールを摂っていると、ビタミンB1は大量に消費されます。
するとビタミンB1が不足し神経の働きを正常に保つことができなくなります。
では神経の働きを正常に保てなくなるとどのような症状が現れるでしょうか。
ビタミンB1不足により起こる症状
- 疲労感
- 食欲不振
- 集中力低下
- 消化器症状
- 感覚異常
通常の食事をしているとあまり不足することのないビタミンですが、夏バテしてるからと糖質ばかりを摂っていると、ビタミンB1が不足し、さらに疲労感が増しているいるかもしれません。
ビタミンB1を多く含む食品
ではビタミンB1を多く含む食品を見ていきましょう。
いずれも食品100gに含まれている量です。
- 豚肉 0.98mg
- うなぎ 0.75mg
- 大豆 0.83mg
ニンニクやニラに含まれるアリシンはビタミンB1と結合し、脂溶性のアリチアミンとなり、腸管から吸収されやすくなるので、これらの食品と組み合わせて摂るとさらにいいですね。
厚労省は日本人のビタミンB1摂取基準を1日約1mgとしていますが、オーソモレキュラー医学という栄養学の観点からは1日25mgとしています。
ビタミンB1は水溶性のビタミンなので過剰に摂取しても排泄されます。
夏バテしやすい方は、タンパク質をしっかり摂り、糖質やアルコールを控え、ビタミンB1を意識して摂ると回復していくかもしれません。
必要な栄養を摂ることによって暑い夏を乗り切っていきましょう!